コアウェブバイタルについて
コアウェブバイタルとは、Googleが提唱するWebサイトのページスピードを表す3つの重要指標のことです。
以下、簡単に説明します。
①最大要素の表示速度(LCP)
LCP(Largest Contentful Paint):ファーストビュー(最初に表示される画面内)の中で一番大きな要素が表示されるまでの時間。
ブログ記事の場合はアイキャッチ画像が相当するケースが多いです。
コーポレートサイトのトップページであればメインビジュアルをいかに速く表示させるかか肝となってきます。
2.5秒以内に表示されると合格とされます。
②初回入力遅延(FID)(2024年からはINPに変更)
FID(First Input Delay):ユーザーが最初に操作したときの処理が開始されるまでの時間。
ボタンをタップしたときに反応が遅い場合はFIDの値が悪くなっているかもしれません。
①のLCPと②のFID共にJavaScriptが原因になることが多く、①のLCPを改善すればFIDも自ずと改善される場合が多いです。
人間の知覚能力に基づいて100 ms以内であれば合格とされています。
※シミュレーションでは計測できないのでTBT(Total Blocking Time)で代用されます。
③レイアウトのずれ量(CLS)
CLS(Cumulative Layout Shift):ページ読み込み時のレイアウトのずれ量を数値化した視覚的な安定性を示す指標。
ページが読み込まれた瞬間にレイアウトがズレると誤操作に繋がる他、ビジュアル的にもあまりよくありません。
HTML/CSS/JavaScriptの基本的なところを修正して直るケースが多いです。
0.1以下であれば合格とされています。
これらの指標は、実際の28日間のChromeユーザーのUXレポートで集計され、その結果がSEOに影響しますが、どの程度影響するのかは公表されていません。
コアウェブバイタルを改善したことでCTRやPV数の改善に繋がった事例がGoogleによって報告されておりますので、コンテンツを活かすための施策と考えていただければと思います。
使用ツール・計測条件
計測に使用するツールは、WebPageTest.orgです。
国内からのアクセスを想定する場合は、東京におけるモバイルのLTE回線という条件設定で5回計測します。
計測結果5回の内、表示速度を表すスコア(スピードインデックス)が中央値を示した際のデータを用いて判定を行います。
レイアウトのずれがどのタイミングでどれぐらいあるかも診断できます。
よくある質問
- PageSpeed Insightsの計測結果は使用しないの?
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参考のために使用することはありますが、計測条件が海外環境の低速回線になってしまうので、基本的にはWebPageTestを使用します。